COLUMN

2021.11.25

冬の乾燥肌はどう対策すべき?冬美肌を叶えるスキンケアと生活習慣を医師が解説

乾燥肌確認イメージ画像
空気が乾燥しやすい冬は肌の水分も失われがちです。カサカサの乾燥肌に悩まされる方も少なくないでしょう。乾燥肌は化粧ノリが悪くなるだけではなく、ちょっとした刺激でピリピリした痛みを引き起こす敏感肌の原因になることもあります。
そこで今回は、冬美容の大敵である乾燥肌の対策方法を詳しく解説します。

【コラム執筆】

成田亜希子医師
東京都出身、弘前大学医学部卒。青森県弘前市在住の医師。
国立医療科学院や結核研究所で研修を積み、保健所勤務経験から感染症、医療行政に詳しい。
日本内科学会、日本公衆衛生学会、日本感染症学会、日本結核病学会、日本健康教育学会所属。

コラム以外の商品などの掲載箇所については執筆しておりません

冬の肌はどうして乾燥するの?空気の乾燥だけが原因?

冬の乾燥肌の主な原因は空気が乾燥し、肌の水分が必要以上に蒸発してしまうことです。
肌の水分が不足すると肌のバリア機能を担う角質層の構造が乱れていきます。そのため、肌の奥の水分までどんどん失われ、さらに乾燥が悪化するという悪循環に陥りやすくなります。

・空気の乾燥

冬の乾燥肌の主な原因は空気が乾燥し、肌の水分が必要以上に蒸発してしまうことです。
肌の水分が不足すると肌のバリア機能を担う角質層の構造が乱れていきます。そのため、肌の奥の水分までどんどん失われ、さらに乾燥が悪化するという悪循環に陥りやすくなります。

・誤ったスキンケア

冬は気候や空調の影響で肌は乾燥しがちになります。冬には保湿を重視したスキンケアが必要となりますが、誤ったケアを続けていることで乾燥肌が悪化してしまうケースも少なくありません。

・食事の偏り

肌の状態を美しくキープするのに必要なビタミンやタンパク質などの栄養が不足しないようにしましょう。
栄養が偏ると、肌のターンオーバーが乱れて乾燥肌を引き起こす原因になります。
イベントの多い冬は食事が偏りがちになってしまうことがありますが、注意してみましょう。

冬のスキンケアを見直そう!

肌が乾燥しやすい冬は「保湿」を重視したスキンケアが必要です。冬に注意すべきスキンケアのコツを見てみましょう。

・乳液やクリームの使い方

油分を多く含む乳液やクリームは冬のスキンケアにおすすめのアイテムです。一般的に乳液とクリームは化粧水の後に使用しますが、肌に適度な油分を補給するだけでなく、化粧水の水分をパッキングして蒸発を防ぐ働きがあります。
空気が乾燥した冬は化粧水で与えられた水分が蒸発しやすくなります。化粧水で肌に水分を補給した後は、乳液やクリームでしっかり蓋をして水分の蒸発を防ぐことが大切です。
乳液やクリームを化粧水の後に使用するときは、化粧水の水分をしっかり浸透させてから肌に乗せるのがポイントです。水分で肌が濡れている状態で乳液やクリームを乗せてしまうと肌へ水分や保湿成分が浸透しにくくなりますので注意しましょう。

・乳液とクリームの違い

クリーム試行イメージ画像
乳液とクリームは含まれる成分に違いがあるため、肌質によって使い分けが必要です。
乳液は保湿成分が多く、クリームは水分をパッキングする油性成分が多く含まれます。冬は両方でケアするのがおすすめですが、肌の乾燥がひどい方は乳液で十分な保湿成分を補給し、洗顔後や入浴後時間が経つとツッパリ感が気になるようになる方はクリームで水分の蒸発を防ぎましょう。

・洗顔や入浴の温度に注意!

体が冷えやすい冬は、洗顔や入浴時のお湯の温度を高めにしがちです。しかし、温度の高いお湯は肌に必要な油分まで奪ってしまう場合があります。42度以上のお湯は乾燥肌を引き起こす原因になりますので注意しましょう。

冬は肌のために生活も見直してみよう!

冬は空気が乾燥しやすいため、スキンケアに力を入れていても肌が乾燥しがちになってしまう方も多いはず。もちろん肌を保湿することも大切ですが、冬の美しい肌をキープするには生活習慣を見直すことも大切です。
注意すべき生活習慣を見てみましょう。

・湿度には要注意!

乾燥対策イメージ画像
冬はただでさえ空気が乾燥しているのに、暖房の影響で室内はさらに湿度が低くなりがちです。乾燥した室内に長時間いると、肌の水分はどんどん失われることになります。また、空気の乾燥はのどや鼻の粘膜にダメージを与えて風邪をひきやすくする原因にもなります。
健康と美しい肌をキープするためにも湿度の管理は大切です。乾燥が気になるときは加湿器や濡れタオルなどを活用して40~60%程度の適度な湿度を維持するよう心がけましょう。

・食生活も見直そう!

乾燥のない肌をキープするには、肌を作るのに必要な栄養をしっかり摂ることも大切です。肌の原料となる良質なタンパク質をしっかり摂り、肌のターンオーバーを整えるのに必要なビタミンB群の不足を避けるようにしましょう。特にビタミンB群は水溶性ビタミンなので毎日必要な量を摂ることが大切です。外食などが続くときは、サプリメントで1日の必要量を補うのも良いですね。

●まとめ

空気が乾燥する冬は肌の水分が失われやすく、気付けばカサカサ、ゴワゴワな肌になってしまう場合があります。乾燥肌は毛穴の開きや小じわを目立ちやすくし、敏感肌を引き起こすことも少なくありません。
冬も肌のコンディションを整えるには正しいスキンケアを行い、肌に良い生活を送ることが大切です。今回ご紹介したポイントを参考に対策してみてください。

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