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2022.03.22

季節の変わり目！ゆらぎ肌の対策は？！

ゆらぎ肌とは、バリア機能が低下し刺激に対して敏感になってしまう肌状態のこと。季節の変わり目に起こりやすく、特に花粉や黄砂などが飛散する春に多く見られるトラブル肌の一つです。放っておくと肌に深刻なダメージを与えることも少なくありません。
今回は、ゆらぎ肌の原因や対策について詳しく解説します。

【コラム執筆】

成田亜希子医師
東京都出身、弘前大学医学部卒。青森県弘前市在住の医師。
国立医療科学院や結核研究所で研修を積み、保健所勤務経験から感染症、医療行政に詳しい。
日本内科学会、日本公衆衛生学会、日本感染症学会、日本結核病学会、日本健康教育学会所属。

コラム以外の商品などの掲載箇所については執筆しておりません

ゆらぎ肌とは？*1

角質層イメージ画像
肌の表面にある角質層が乱れて敏感になっている状態の肌を指します。
私たちの肌は大きく分けると「角質層」「顆粒層」「有棘層」「基底層」という4層から構成されています。角質層は肌の一番外側にあり、古くなった細胞がレンガのように積み重なった構造をしています。そして、肌の奥で作られた新しい細胞と日々入れ替わって肌の状態を美しくキープしているのです。
ゆらぎ肌で角質層が乱れると次のような症状に悩まされるようになります。
角質層比較イメージ画像

刺激に対して敏感になる

角質層は肌を守るバリア機能を担っています。肌は紫外線や摩擦などの刺激に非常に弱く、角質層が肌を覆うことでこれらの刺激が深層まで達するのをブロックしているのです。
ゆらぎ肌は、この角質層の構造が乱れた状態になるため、さまざまな刺激が深層まで届きやすくなり敏感肌になってしまいます。ちょっとした刺激でかゆみやヒリヒリ感が生じる…という方はゆらぎ肌による敏感肌かも知れません。

乾燥しやすくなる

角質層には肌の奥の水分が蒸発するのを防ぐ働きもあります。そのため、ゆらぎ肌では肌の水分が失われやすくなり、乾燥肌を引き起こすこともあります。乾燥肌は敏感肌を悪化させるだけではなく、余分な皮脂分泌を促すため毛穴汚れや吹き出物の原因にもなります。

肌はなぜゆらぐ？

ゆらぐ肌を気にしている女性イメージ画像
ゆらぎ肌による角質層の乱れは、温度や湿度など環境の変化にうまく対応できないことによって引き起こされると考えられています。
環境が変化しやすい季節の変わり目に起こりやすいのが特徴ですが、花粉や黄砂など肌に負担をかけて刺激になる物質が多く飛散する春は特にゆらぎ肌が起こりやすいため注意が必要です。
また、温度や湿度などの環境に合わないスキンケアを続けることもゆらぎ肌の原因の一つです。肌の状態は季節によって変化しますので、その季節に合ったスキンケアを心がけることが大切です。季節の変わり目は誤ったスキンケアをしがちになるため、肌トラブルに悩まされやすい方はスキンケア方法を見直してみましょう。

もうゆるがない！私のゆらぎ肌対策！

では、季節の変わり目に起こりやすいゆらぎ肌への対策についてご紹介します。

どんなスキンケア用品を選べばいいの？

スキンケアに希望をもつ女性イメージ画像
さまざまなスキンケア用品があるため、どの商品を選べばよいかは女性にとって大きな悩みの一つですね。
ゆらぎ肌にお困りの方は第一に「肌への刺激が少ない」ものを選ぶのがポイントです。というのも、ゆらぎ肌は上述したように肌のバリア機能が低下した状態のこと。刺激が強いスキンケア用品を選んでしまうと肌に余計な負担をかけるだけでなく、肌荒れを引き起こしてしまうことも少なくありません。界面活性剤などが含まれていない肌に優しい天然由来成分のものがおすすめです。
また、ゆらぎ肌は乾燥しやすい状態でもあるため、保湿成分がしっかり配合されたものを選ぶようにしましょう。

ゆらぎ肌を防ぐには？

季節の変わり目はいつもより入念にスキンケアをしてゆらぎ肌を防ぎましょう。肌への刺激にならずに保湿効果の高いスキンケア用品を選ぶことも大切ですが、必要な皮脂まで洗い流してしまうような過度な洗顔も避けるようにしましょう。
また、スキンケアだけに限らず、ストレスや睡眠不足・食生活の乱れなども肌のコンディションを悪くする原因の一つです。
洗顔後は乾燥を防ぐために保湿ケアをしっかり行い、美しい肌を作るために必要なタンパク質やビタミンをバランスよく摂りましょう。
肌を美しくキープするためにも規則正しく健やかな生活を心がけてください。

ゆらぎ肌かも？トラブルが気になるときの対処法！

丁寧なスキンケアや生活習慣の改善をしても季節の変わり目はゆらぎ肌になりやすいもの。肌が敏感になったり乾燥しやすくなったりしたときは、早めに対策しましょう。
上述したように、ゆらぎ肌は角質層が乱れた状態になっています。まずは肌に十分な水分を補給することが大切です。保湿成分が多く含まれた化粧水で肌に水分を浸透させ、蒸発を防ぐために乳液やクリームでパッキングするのがポイントです。
特に肌がガサガサしているときは角質層の乱れがひどいと考えられます。週に1〜2回はパックなどのスペシャルケアをするのもおすすめです。

ゆらぎ肌は季節の変わり目に起こりやすい肌トラブルの一つです。角質層が乱れて肌のバリア機能が低下するため、敏感肌や乾燥肌を引き起こします。放っておくと深刻な肌トラブルを生じることもあるため正しい対処が必要です。
季節の変わり目は肌への刺激になりにくい天然由来成分のスキンケア用品を選び、保湿を徹底して角質層をケアしましょう。

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